2021.05.20 Thu 2021.12.17
ハートわしづかみアクセスアップの超定番
2年間でページビューが21倍になった理由
企業のホームページ保有率は総務省の調査報告によれば、ここ数年ずっと90%前後とされるほど、ほとんどの事業者がホームページを保有されているとされます。有効に活用されている企業サイトがどれほどあるのかわかりませんが、できればPV(ページビュー)を含め、検索順位やアクセス数をアップさせたい事業者は多いかもしれません。 この記事では、当社の過去2年間のアクセス状況から、どうしてページビューが21倍ほどになったかを実際のエースページと数字をもとに解説しています。
▼データ参照:令和元年 通信利用動向調査報告書 (企業編) 総務省
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/pdf/HR201900_002.pdfもちろん、最初は1日4ページビュー
- ホームページを開設しただけでは、問い合わせ以前に驚くほどアクセスがない
当社も2019年4月間の一日あたりのページビューは平均4.22 ページと、自社関係者ですら閲覧していないのかと思えるようなPV数でした。当社の本事業がWeb制作やWebサービスに付随する事業なので、これはかなり致命的でした。 こうした経緯もあり、受託業務が忙しいながらも2019年の10月にWIING mediaという企業メディアサイトを別サイトとして増設しました。
それでも、2人しか訪問者がない休業日でもCV(コンバージョン/注文オーダー)があり、実質CV率50%ぐらいの日もありました。 ただ成果といえるには程遠く、ターゲットキーワードは競合過多でもあり投下できる資源資本も限定されているため、制作業務が忙しくなるほど悩みの原因にすらならなくなっていきます。
2020年度4月間の数値が以下になりますが、当時いくら記事をSNS等で機械的に広げても大きな変化はありません。PV数はやや向上しているものの、訪問者毎ページビューにおいては前年同期を下回るという数値が示されています。当社がシステマティックで無作為なSNS投稿を推奨しない理由でもあります。 またこのころから業務の忙しさに追われることで、自社オウンドメディアの運営がかなり疎かになっていきます。
ただ2年後の現在は、2019年同月間時期と比べて約21倍のページビュー、訪問者数は6倍以上になっていました。
もともとがゼロベースですので、大量アクセスが集められるメディアサイトからすれば大した数値ではないかもしれませんが、当社にとっては”意図的に向上できた数値”ということで、微数ではありますが事業成功体験のひとつを実感できました。
PVが少ないなら増やす方法を考えるだけでOK
不便をもとに作成したページがエースページに
当社ではYoutubeをはじめ、ほとんどの映像閲覧は1.5倍~2倍速での視聴を推奨しています。じっくり堪能したい人には違和感があるかもしれませんが、様々な理由により実践しています。 ある時、「90分の映画を1.8倍速でみたら何分ぐらいかかるのだろうか?」という計算をしていた時に、簡単に計算できるツールがあったらいいなと考えました。 いまでは海外ドラマをネット配信でまとめて見ることも可能なので、おおよそどのぐらいの時間がかかるか、削減が可能なのかをざっくり知りたいというシンプルな要望でした。- そこで制作したのが再生速度の計算ツールです。
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再生速度計算ツール WIING Spe-Cal
YoutubeやHulu・Netflix・Amazonプライムビデオなどネット経由で膨大な映像を閲覧できる時代が本格到来しています。 動画を倍速再生する機会も増えつつあり、再生時間を何倍で再生するとどのぐらい時間が短縮できるのかはもはや生活必需概念と考えています。
ちなみに、2時間の映画を字幕付きであれば1.8倍速で見れますから、1本の時間で約2本見れますので、等倍速で年間100本しか見れない人でも、1.8倍速なら180本の映画鑑賞が可能です。映像をじっくり楽しみたい人にはお勧めできないかもしれませんが、気分転換やリフレッシュを目的とする場合は、このような方法でより時間を節約して、より多くの情報にリーチすることの基礎習慣にもなります。
話題がやや本筋から逸れましたが、何倍速でどのぐらいの時間が確保可能かという要望に自社で応える形になったのですが、結果としては検索エンジンからの評価もあがり、2020年3月末に公開してからアクセスが自然に向上していきました。- 本事業には直接関与するコンテンツではありませんが副産物が多いと体感でき、間接成果を実感できました
当社のサイトも企業サイトというよりはオウンドメディア型の事業サイトになり、メインはブログサイトになります。 ネットでの広告や宣伝も兼ねるオウンドメディア型のサイトは実益にもつながりサブスクリプション的なリスクもないので創業時から取り入れています。 これは多くの事例や結果からいえることですが、営業要素の強いページは、SEOやアクセスなどあらゆる面から効果が出にくい、成果を出すにはまとまった事業資源の投資が必要になり、「誰もが欲しがるもの」への参画は、結果として効率が低く非合理的であると判断されます。
自分たちが売りたいものと人が欲しいものは全然違う
なんらかの役に立つマイノリティ思考
本来の目的に合致しないことには資源投資するべきか否かは判断がわかれるところになりますが、エースページができたことで、莫大な数ではありませんが当社のサイトは日ごとにアクセスが増加していきます。もちろん、アクセスがいくら増えても対象ページのニーズがほかのニーズには一切リレーションを持たないということは経験上熟知しています。ありがちな事例ですが、2つ目のエースを確立すべく、類似する計算ツールを制作しました。
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利息計算ツール WIING Int-Cal公開
借入金や貸し出しでの利回りなど、おおよその利息を知りたいときに簡単に計算できるツールがあると便利なので制作しました。 借入金と金利、借入期間を入力することで、借入期間と金利による利息の金額を計算するツールです。
結果は、やはりありがちですが、ほとんどアクセスがありません。
自社サイトに簡単に金利計算できるツールが欲しいという理由と、再生速度計算ツールがアクセス向上に効果があったこともあり制作したのですが、ほとんど自社プライベートページとなっています。
- 機能が中途半端である
- 競合過多のコンテンツである
ここで計算機能をさらに複雑化してページとしての付加価値を高めるべきかという判断岐路もありますが、
- すでにある程度高機能な計算ツールがある
- 後発であり競合の高さからほぼ効果が見込めない
代わりに自社Webサービスとして制作した「無料診断チェックツール3 D.N」を利用した、簡易的に新型コロナの相談や診断の目安チェックツールをリリースし、こちらは時勢の影響もあり好調なようで今後に期待ができます。
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新型コロナ相談・受診の目安チェックツール
新型コロナウィルスの相談や受診前に、自宅で事前に簡易チェックツールを公開しています。 設問は厚労省の「 国民の皆さまへ (新型コロナウイルス感染症)」ページの相談・受診の目安を基準にしています。
営業志向ではマジョリティに参画しがちですが、「弱者の戦略」に基づいた小さな積み上げが役に立ち、微小ですが結果が積み重なり続けているのかもしれません。
車輪の再発明よりも、まずは車輪を使いやすくするもの発明する
アクセスアップのジレンマ解消法
- 「いくらアクセスアップしても、実益につながらないのなら損失につながるのではないか。 だからアクセスがなくても無意味なことに資源投資しないほうが賢明だ。」
炎上商法のように注目だけ浴びてしまうが、実質的な成果に結びつかないのでは無意味ではないか?という側面があるかもしれません。
アクセスアップでも実事業のCVに直結しない場合は、やはり無駄な出資であることは多々あるかもしれません。 ただ、ニーズにフィットするという需要供給志向からすると、求められているは自社が売りたいものでなく、「アクセスアップしていることに関連する事業」である場合があります。
- 世間のニーズと自分たちの供給したいサービスの乖離を埋めるためのヒントになります。
そのようなヒントからいくつかWebサービス事業案が派生し、制作したのが「無料診断チェックツール3 D.N」でした。 こちらは無料ツールとなっていますが、有料化を含め拡張性を念頭に置いたサービスリリースにつなげることができました。
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無料診断チェックツール3 D.N
設問と診断結果を入力するだけですぐに設置可能。 無料診断チェックツール3-DOKTOR NETは、ホームページへ診断テストができるチェックツールを手軽に設置できる無料サービスです。会員登録後にすぐにご利用いただけます。
アクセスアップから自社にあったニーズを考案するきっかけにもなり、結果的に複数の事業案を企画することにつなげることができました。
ほとんどの場合、事業者への需要は顧客が決める
偶然から狙いを定めるアクセス向上へ
アクセスアップは偶然でもあり意図的でもあります。 矛盾しているかもしれませんが、一部上場企業でさえも、すべての商品で意図的な成果がでない、偶発的にヒット商品が発生することからも二つの側面が存在することがわかります。さらに一部上場企業は年間何十億円という広告費をかけて、ネット広告やTVコマーシャル、雑誌や新聞広告、ラジオやキャンペーンなど、ありとあらゆる方法で自社サービスや商品に注目が集まる、すなわちアクセスアップするような施策を永続的に継続しています。
一定の注目度を意図的に集め継続的は事業売上と、その過程で偶発的なヒットとの両側面でマーケティングを仕掛け続けているはずです。アクセスアップというのは、方法と理論さえ間違えなければ無断な施策はありません。 小さな目標から継続して気軽に続けることが、当社がおすすめする超定番のアクセスアップの方法理論になります。
少数でも良質なアクセスアップの組み合わせを推奨します
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