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2021.10.02 Sat  2022.10.21

Soundcore Life P2 (IPX7防水) 未解決ペアリング問題

Webハック

防水ワイヤレスイヤホンSoundcore Life P2

IPX7の防水性能ワイヤレスイヤホン

有線イヤホンの安定性も素晴らしいのですが、業務ユースになると移動時の利便性からワイヤレスイヤホンが必要になります。 弊社でもできるだけワイヤレス化をしたいのですが、どうしても不安定であったり遅延が発生したり、誤動作などのリスクがあるため、BluetoothやWifi機器の導入には慎重になります。

防水機能付きのワイヤレスイヤホンが必要でしたので、アンカー・ジャパン株式会社のブランドsoundcoreのSoundcore Life P2を選ぶことにしました。 すでにSoundcore Life P3が発売されているので、比較対象としても参考記事にもなるとおもいます。

  • Soundcore Life P2とSoundcore Life P3は防水仕様などが違う

IPX7防水のSoundcore Life P2を実際に使用した感想と、機能や仕様などをもとに全体的な製品の紹介をさせていただきます。


ボリューム調節ができない

冒頭からネガティブな内容となりますが、Soundcore Life P2にはボリューム調整機能がついていません。
  • すべて本体の方で音量調整することになります
これはわりと勿体ない機能間引きなのですが、Soundcore Life P2イヤホンに音声調節機能は付属されていません。 後継機種のSoundcore Life P3では音声調整が可能になっていますがIPX5でした。

本体がなければ音声は傍受できないのですが、ワイヤレスイヤホンとしてはディスアドバンテージとなります。

いきなり不足点からの紹介となりましたが、そのほかの点においてはほぼすべて満足する製品となっているので、最初にネガティブな要素から紹介しました。

それでも製品自体は素晴らしい防水機能

抜群の防水機能IPX7とは

Soundcore Life P2を導入したのは数年前ですが、導入理由の最大のポイントは防水機能IPX7の防水性能になります。

IPXとは
IPXとはInternational Protectionの略称とXは防水基準用の省略文字、電気機器製品の防水の保護性能の指標を示す基準です。 IP+数字+Xの場合は防塵保護性能の指標となります。
  • IPX0 防滴防水の保護なし(防水チェックをしていない)
  • IPX1 垂直直線に落下する水滴から保護(防滴I)
  • IPX2 傾斜15度からの垂直落下する水滴から保護(防滴II)
  • IPX3 傾斜60度からの垂直落下する水滴から保護。(防雨)
  • IPX4 全方位からの水の飛まつに対して保護(防沫)
  • IPX5 全方位からの噴流に対して保護(防水)
  • IPX6 全方位からの強い噴流に対して保護(耐水)
  • IPX7 一定時間水に浸しても浸水しないように保護(防浸水)
  • IPX8 一定時間の潜水使用に対して保護(水中)
忙しいときはバスルームなどでも使用することがあるためIPX7が必須条件となりました。 夏場の汗をかきやすい季節にも最適です。

その中でも使用時間や高音質、ノイズキャンセリングのほか価格面などからも当時はSoundcore Life P2が第一候補になりました。

防浸水型のワイヤレスイヤホンも少なかったのですぐに選択することができました。

IPX7は水中に落としても大丈夫なIPX等級

最長7時間・最大40時間の超ロング再生

ワイヤレスイヤホンを選択する場合には、やはりバッテリー容量が大切になってきます。 使用時間が長ければ、それだけ音声情報や通話対応、そのほか出張や取材などの際にも役立つシーンはあります。

オフィス内で使用する場合は、優先イヤホンが最適ですが、忙しいときなどはコードが邪魔になって、すこしストレスになる場合もあります。 Soundcore Life P2はフル充電で連続再生最長7時間、付属の充電ケースを使えば最大40時間まで使用可能ですので、屋外での活動時にもかなり安心感がある連続使用時間数です。 もちろん通話使用の場合は短くなりますが、それでも余裕が感じられるワイヤレスイヤホンです。

さらに10分充電するだけでも、連続再生約1時間分が可能なようですので、急な必要時にもスムーズに対応できそうです。

心強い長時間利用可能なバッテリー容量

低音もしっかり響く高音質

音質にもこだわっていて通話時のノイズキャンセルや低音を最大43%増幅させるなど、クリアな音声通話が可能で音質も高いようです。

弊社ではそれほど高い音質などのこだわりはありませんが、ワイヤレスイヤホンで製品価格などを照合すると、かなり良い音質ではないかと判断されます。

音声を聴くだけの場合は片方だけでも使用可能なので、必要な情報などをヒアリングするときは左右どちらでも片方だけで使用可能です。

ワイヤレスイヤホンとしての音質は十分

総評とペアリング問題

製品は上品な黒系でフォルムは付属充電ケースも含め流線形で統一されており、手にとった感触も非常にソフトです。 Bluetooth5に対応しており現状の規格的にはまだまだ問題がないでしょう。

弊社では製品を大切に修理しながら、できるだけ長く使用することを社是レベルで遵守していますが、さすがにペアリングの不安定さについては他の複数の防水系ワイヤレスイヤホンと比較しても問題があり、初期不良や製品設計自体に欠陥があるなど、いずれの理由にしても、継続して使用することが困難であると判断することになりました。 結果として、非常に残念ですが購入から1年弱で廃棄処分することになりました。

  • 全体感想としては価格や防水機能は良いが不便に感じる点が多いという印象
ペアリングについて
前章でディスアドバンテージがイヤホン側で音量調節ができない点のみと説明していましたが、Soundcore Life P2特有の問題かもしれませんが、一度充電ケースに戻すと次回使用時には正常にペアリングされないことが良く発生します。
こちらの対応策としては、充電ケースに置いた状態で左右のイヤホンのボタンを3 秒間長押しします。 イヤホンのLED表示が赤色に3回点滅すればリセット完了するので、次にスマホ本体を再起動。

不具合なのか製品特有の仕様なのかはわかりませんが充電ケースに戻す度にリセットが必要になってしまう点です。 当該背品ではよく発生している事象のようで「片耳 聞こえない」「片耳モード 解除」などが、同製品ではサジェストされます。

また、左側のイヤホンからペアリングされてしまうと、単体でのペアリングモードとなるため、両方のイヤホンを有効化するためには、再度リセットやペアリング登録など、煩雑な手間が発生しやすく、とにかくペアリングが単一登録しかできず、不安定で、再設定が必要な機会がかなり発生します。 他メーカーの複数ワイヤレスイヤホンの場合は、複数端末登録や音声調節、即時ペアリングなど、どうもこの端末自体の初期不良以前の問題が多く含まれているような印象があります。 デザイン性や製品フォルムが良いだけに、もったいない製品です。

原因はステレオモノラル切り替え機能か?

公式サイトの製品ページ紹介には、以下のように特長が記載されています。

片耳でもお楽しみいただけます 左右のイヤホンの単独使用と両耳での使用を簡単に切り替えることができます。
察するに、この左右の単独使用機能がスマホとのペアリングを阻害して、途中で片耳しか聞こえなくなったり、最初から片耳でしか聞こえなくなる現象につながっているようです。

少し手間なのですが、イヤホンとスマホを再起動して使用するしか解決策はないようです。 この製品に限らずですが、無線機器はかならず何らかの不具合が発生しやすいので、大切な機器は有線になるのはやむを得ないとあらためて思いました。

ペアリング問題の解決

実は当社所有のイヤホンは、しばらく左側のイヤホンが不調で困っていました。 調子のいいときはすぐにペアリング可能なのですが、つながらない時はイヤホン自体をスマホのBluetoothで発見できなかったり、かなりの期間原因探求の時間を費やしていました。さらにリセットすると、なかなかBluetoothの接続機器に表示されません。(ほかの複数のワイヤレスイヤホンはほぼすぐ認識される)

  • いよいよ別メーカーへの買い替えが必要か検討
さすがに、製品をできるだけ長く大事に使うことを大切にしている弊社の方針ですが、ここまで不調が続くと大げさな表現でなく事業的な損失ともなるため、別メーカー機種へ買い替えを検討する必要がありました。

ところが、2度目の清掃ですべての問題が解決。

解決その1:マルチペアリングの問題
あとから認識した事実なのですが、Soundcore Life P2 はどうやらマルチペアリングでの複数端末登録ができない仕様のようでした。

仕様などをしっかり確認せず、ほかのワイヤレスイヤホンもマルチペアリング可能であったため、その前提で使用していましたが、ペアリングが全くできない時は、ほぼ別の端末の接続登録がされており、接続登録を解除することで、ペアリングしやすくなりました。

ただ、マルチペアリングを解除しても、左側のイヤホンがペアリングしない、ペアリングしてしばらくすると片方から音が聞こえなくなる。 時間が経つと突然、左側のイヤホンが電源が入り音声が流れるなど。 主に左側のみが不調の原因として鎮座し続けて、問題解決への糸口はなかなか見つからない状態が続きました。 まったく通電しないなどの場合であれば、判断しやすいのですが、充電ケースへ戻すと通電し、リセットも可能の正常反応をするため、原因がさらにわからなくなったこともあります。

解決その2:基本的な端末掃除
左側のイヤホンが聞こえなかったり、電源が入らない、たまに電源が入り音が聞こえるがすこし時間が経つと電源が落ちるなど、とにかく不安定な状態でも使用可能であったのですが、いろいろと解決策をネット検索して対応してみますが効果がみられません。

強く左イヤホンのボタンを押し込むことで電源が入ったりしたこともあったのですが、しばらくするとその方法も効果がなくなります。

最終的には、イヤホン本体の清掃をすることで状況が改善されたことがありましたが、すぐに元の状態に戻ったので、かなりのあきらめ感が募ります。

いよいよ完全に買い替えを決めて、最後にアルコールティッシュで全体を拭き取り、掃除しました。

  • 充電ケースに戻し再び取り出すと不思議なことに左イヤホンが復活

しかも、おそらく購入時の正常な機器状態での機能復活するが…

解決その3:SoundCore Life P2の正常動作とは

解決その2の方法で、正常な状態に戻ったことで、長らく知らなかった製品のデフォルトの動作状態を再確認しました。

  1. 充電ケースから取り出すと両イヤホンのLEDが点滅する
  2. 充電ケースから取り出すとSEと”バテリーハァーイ”音声告知
  3. 正常ペアリング時にはすぐに両方から音声が聞こえる

この状態をしっているだけでも、製品が正常に動作しているのか、清掃や修理が必要な状態か、完全に破損してしまっていたり内臓バッテリーの寿命などであるのかの、ひとつの判断がしやすくなるでしょう。

しかし、修復できたかと喜んでいた翌日以降の使用時には、再び元の左側が電源が入らない状態に戻ってしまい、再度不調な左側イヤホンのボタンの隙間部を糸ようじの逆側のナイフのような先で隙間を掃除していると結合部のシリコンゴムが破損したため、今回はこれ以上の使用はあきらめることにしました。

結局のところ、製品自体の初期的な不良であるか、使用上での破損か(落下や落水)は原因が不明なまま、これまでの不便な点(ペアリングが非常にしにくい)などを考慮して、とても気にいっていたのですが、やむおえず別メーカー製品を購入を検討することにしました。

どちらにしても、イヤホンはとても小型の精密機器になるので、破損したり製品自体に元々問題があった場合のどちらかでもあまり高価な製品は損失が大きくなるので、5千円前後で防水IPX7のワイヤレスイヤホンであれば、別のメーカーまたは機種を試して見るのが良いかもしれません。

未解決その1:パソコンでの使用は可能か

結論からいうと、音切れ、不安定、ペアリングがとにかく不安定など複合的な理由から、Bluetoothワイヤレスイヤホン自体が弊社パソコンでの使用にはWifi干渉の影響もあり適していないようでした。(パソコン端末自体が非干渉帯域に対応していないため仕様上使用できない)

Bluetoothの設定などを変更すると、より解決が遠のく場合があるので、通常設定で使用してうまくいかない場合は、”相性がよくない”と別のワイヤレスイヤホンや端末での使用を検討した方が良いかもしれません。PC再起動が何度も必要になったため、パソコン使用は完全に対象外にしました。

とはいえ、防水機能IPX7で連続再生最長7時間のSoundcore Life P2は素晴らしい製品であることには違いないないのですが、弊社環境下でのペアリングしにくさや、左イヤホンの電源系統の不安定さを含め、再度購入したり他の人に薦められるかというと、むずかしいというのが全体の製品印象になります。

単純に音楽を聴くだけなどの用途には向かないのかもしれませんが、入浴しながらや汗をかきやすい季節などを含め、防水効果のみであれば評価できるでしょう。

Soundcore Life P3はどちらかといえば防水機能を含め趣味やプライベート使用に適しているようなので、業務用途で防水機能をを考えると、再度購入する際はSoundcore Life P2以外の機種になるかもしれません。

Soundcore Life P2は左側のイヤホン初期状態チェックが重要
実際の使用をもとにお薦めのIPX耐汗耐水防水ワイヤレスイヤホン
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